2021年5月24日(月)
葛飾区の柴又は、映画「男はつらいよ」の舞台になった街として、とても有名です。 この映画は、フーテンの寅(とら)こと、車寅次郎を中心に作られています。 (寅次郎は惚れっぽいのですが、失恋ばっかりしています。)
彼の実家の団子屋「とらや」は、帝釈天の参道にあります。 (おいちゃんとおばちゃんの老夫婦が営む、古くからの良心的な和菓子屋です。) 映画の中で、もっとも重要なキャストは、渥美清さんが演じる車寅次郎と、倍賞千恵子さんの諏訪さくらです。
(他にも、魅力的な人物が沢山出ていますが。)
この2人は異母兄妹ですが、実の兄妹のように、深く心がつながっています。
いつも夢ばかり追っている兄の寅次郎と、それを支えるしっかり者の妹のさくらは、まさに名コンビだと思います。 (諏訪さくらは結婚していて、夫の諏訪博は前田吟さんが演じています。)
山田洋次氏が監督した映画、「男はつらいよ」のシリーズは、日本映画における不朽の名作(シリーズ)とであることは間違いありません。
この大ヒット映画の記念として、昔は、車寅次郎の像だけがポツンと駅前に建てられていました。
ちょうど、電車に乗って、これから旅立つぞというポーズです。
そこに、もう1人、諏訪さくらの像が追加されたのは、2017年3月のことでした。
これによって、主演の2人が揃ったと言うことになります。
銅像のさくらは、旅立つ寅さんのことを見送るようにして立っています。 兄(寅さん)を心配する気持ちが、ひしひしと伝わってきます。
僅かながらの旅費を、寅さんに渡した直後でしょうか?
まさに、映画の世界に引き込まれるようで、本当に心が温かくなります。
柴又は、とても人情が厚いように感じられて、大好きな街の1つです。 時間が動いていないような、「昭和」そのままの世界とも言えます。 遠藤雅信
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