2024年9月5日(木)
先日、たまたまNHKのテレビ放映で、「星新一の不思議な不思議な短編ドラマ」と言う番組(1週間限定のシリーズ)を観ました。
以前にも放映されていて、今回は再放送だったようです。
SFショートショートの分野で第一人者として知られる、星新一さん(1926―1997)の作品を、一話完結のドラマにした番組です。
1回が15分間程度の、ごくごく短い番組(ドラマ)でした。
そして、その第1回放映分が「ボッコちゃん」だったのです。
人間(若い女性)そっくりの外形を持つ、酒場の接客ロボットに恋した若者が、惚れて通うと言うのが主なストーリーです。
(通っている内に、自由に使えるお金がなくなり、ある事件を起こしてしまうのですが。)
ストーリーを知っていても、とても面白く拝見しました。
ロボットのボッコちゃんを演じたのは、水原希子さんです。
(とても魅力的でした。)
「ボッコちゃん」は、数ある星新一さんの作品の中でも、特に名作の部類に入ると思います。
(星新一さんは、皆、素晴らしい作品ばかりなのですが。)
星新一さんが活躍していた時代は、私が若い頃ですが、ショートショートと呼ばれる分野が得意な作家さんが沢山いて、面白い作品が多数発表されていました。
星新一さんに影響を受け、当時、活躍していた作家たちには、筒井康隆さん、眉村卓さん、半村良さん、かんべむさしさん等がいました。
1つ1つの話は短くて、その分、中身が凝縮されているように感じました。
その中で、きちんと「起承転結」が構成され、文明に対する批判のようなものも含まれています。
夢中になって読んでいたあの時代が、とても懐かしく思い出されました。
遠藤雅信
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