2021年9月3日(木)
日本における麺の文化について語る時、香川県は忘れてならない地域です。
香川県と言えば、何と言っても、うどん文化の地域なのです。 一時、「香川県はうどん県」と言うキャッチコピーがありました。
それほど、香川県にはうどんやさんが沢山あります。
(香川県出身で俳優の要潤さんが、うどん大使を名乗っていました。)
讃岐うどんという言い方もある程です。
以前、2017年のことですが、サラリーマン時代最後の出張で高松を訪ねた際、朝食に本場の讃岐うどんを食べました。
高級な店ではなく、あえて庶民的なセルフのうどん店を探して入りました。
高松駅前にある「味庄」さんは、地元密着型で素朴な印象のお店でした。
駅に近いせいもあり、通勤・通学途中のサラリーマンやOL、学生等で大変賑わっていました。
黙って列に並び進んでいくと、お店の人が目の前で、茹でたてのうどんをよそってくれます。 注文は、その場で、うどんの大を頼みました。 更に、お店の人は、すりショウガをたっぷり乗せてくれました。 (香川県では、うどんを食べる際、薬味として、大量の生姜は欠かせません。) なすの天ぷらを自分で取り、トッピングとして加えました。
会計は、そこで言われるままに払います。
まさに、阿吽の呼吸です。
なんだか、地元の人間になったような気分になりました。 汁は、自分の好きな量だけを、セルフでぶっかけます。
後は、自分で席まで運んで食べるだけです。 うどんの汁がとても優しく、実にほのぼのとした味わいでした。 麺に、コシの強さはあまり感じられません。 (食べやすい食感です。) でも、讃岐うどんには、麺の1本1本が長いと言う特徴があります。 その点だけは、不慣れなせいもありちょっと食べにくかったです。 味は最高で、大満足しました。 さすが、うどん県ならではの、本格的な味わいです。 実に、美味しかったです。 朝の元気を、うどんからもらったような、清々しい気持ちになりました。
遠藤雅信
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