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青森県の短い夏は、「ねぶた」で盛り上がります


2021年9月28日(月)

日本全国にいろんなお祭りがありますが、青森県の「ねぶた」は別格だと思います。

まさに、一極集中型と言うか、短い夏の期間を惜しむかのような、爆発的な盛り上がり方なのです。 普段は控えめな東北人ですが、この「ねぶた」期間だけは、パッションをオープンさせます。

それほどの迫力と熱気が、「ねぶた」にはあると思います。

「ねぶた」は、毎年8月の初めに開催される街を挙げてのお祭りです。

そもそもは、農業で手がかからなくなりかけた時期に、豊作を祈念したり、作物の神様に御礼をするのが始まりだったのでしょう。

青森の「ねぶた」は、毎年、大型の人形(張り子)が登場し、見応えもあるので、全国からたくさんの観光客が訪れます。 (普段は、あまり混み合うことのない青森県ですが、この時だけは、本当に人が多いなと感じます。) 青森では「ねぶた」と言っていますが、弘前では「ねぷた」と呼びます。 読み方だけでなく、人形の形や「掛け声」「お囃子」等も全く違います。

もう一つ、有名な「ねぶた」があって、それは、五所川原の「たちねぷた(立佞武多)」です。

(五所川原は、吉幾三の出身地として有名です。)

この3つの地域での「ねぶた」を、所謂「三大ねぶた」と呼ぶことが多いのですが、それぞれ趣が違います。

もっとも激しさが感じられるのが、青森の「ねぶた」です。

巨大な張り子の人形が特徴なのですが、だいたいは合戦をイメージして製作されています。

まさに、合戦の最中を再現しているのが、青森の「ねぶた」なのです。

弘前では、「ねぶた」ではなく「ねぷた」と呼びますが、青森のような派手な人形は作らず、だいたいは扇型でおとなしいデザインの山車(だし)に変わります。

これは、合戦から帰ってきた時をイメージしているからだそうです。

だから、とてもしめやかと言うか、荒ぶった気持ちを落ち着かせるような雰囲気です。

五所川原の「たちねぷた」は、青森や弘前に較べると、人形自体がまるで違っています。

高さの制限がないと言うか、とにかく、上へ上へと背を高くしようとして作られています。

(この「たちねぷた」が町内を練り歩けるように、五所川原市では、主要道路を地下ケーブルにして、電信柱や電線をなくしたそうです。)

「たちねぷた」は、出陣する時をイメージしていて、その分、勇壮さ・力強さがデザインに込められているのです。

私は、たまたま、1年間強、青森で生活していましたので、これら3カ所の「ねぶた」を全て見ることができました。

(2回経験しました。)

それぞれの違いを実際に近くで見て、肌で感じることができたことは、出向を命じてくれた会社に感謝したい位です。

そう言う意味では、本当に得がたい体験をすることができました。

観光客の立場で祭りを観るのもいいですが、実際に、現地の生活者の目線で体感するのとでは、迫力の伝わり方が違ってきます。

祭りが近づくと、街中が、なんとなく異様な雰囲気に包まれてきます。

準備段階から見るのが、「ねぶた」の楽しみ方の醍醐味だと思います。

「三大ねぶた」ですが、どれが1番と言うことはありません。

まさに、「みんな違ってみんないい」だと思っています。

北東北(青森県)の短い夏は、まさに「ねぶた」とともに盛り上がると言えるでしょう。

「ねぶた」が終わるととともに、すっかり秋の気配になっていきます。

そして、雪に覆われる、長くて暗い冬が始まるのです。

    遠藤雅信


写真は、出向期間中(2005年~2006年)に撮影したものです。


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