
2021年10月11日(月)
JR青森駅に立ち寄ったことのある人は、線路が海に向かっていることに気付くと思います。
これは、かつて、「青函連絡船」が活躍していたときの名残と言えます。
つまり、青森の次の駅は函館と言うか、北海道だったのです。
かといって、地図上には線路は存在しません。
「青函連絡船」が、線路としての役割を果たしていたのです。
本州から北海道行きの列車が青森駅に到着すると、列車は、そのままの編成で「青函連絡船」内に収容されます。
一方、乗客たちは、一旦列車を降り、「青函連絡船」の客室スペースに乗り換え、津軽海峡を渡っていました。
当時としては、4時間ほどの船旅だったようです。
かつては、北海道と本州をつなぐ、唯一の交通手段でした。
「青函連絡船」は、長い歴史や様々なエピソードを残してきたと言えるでしょう。
今は、「青函トンネル」により、北海道と本州がつながっている為、かつては賑わいを見せていた青森港も、すっかり平穏を取り戻しています。
(むしろ、静か過ぎる程です。)
「青函トンネル」は、1961年(昭和36年)に着工され、完成したのは1987年(昭和62年)でした。
まさに、「昭和の大偉業」の1つだったと思います。
今、かつて青森港があった周辺は、公園として整備されています。
そして、多くの客車や乗客・荷物等を運んだ、連絡船の中の1隻、「八甲田丸」が鎖につながれ浮かべられています。 この船は、有料ですが、中に入ることができます。
船内には、かつての施設が残されているとともに、「青函連絡船」の歴史に関する展示も行われています。
とても興味深く、見応えのある施設です。
1時間ぐらいでは、とても見切れないほどです。
せっかく青森に行ったら、是非、じっくりと見学することをお勧めします。
遠藤雅信
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