2021年10月6日(水)
寒い季節が近づいてくると、青森で食べた名物料理の数々を思い出します。 やはり、雪国と言うこともあり、名物も体が温まる料理が主流です。
その代表例が「じゃっぱ汁」。 鱈の臓物部分がたっぷり入っていて、実にコクのあるおいしさです。 また、同じような汁物で、「けの汁」と言うのもあります。 これは、細かく刻んだ野菜がたっぷり入っている、ややさっぱりめの味付けです。 そして、私が特に気に入っていたのは、「貝焼き味噌」でした。
「かいやきみそ」とは読まず、たいていは「けやぎみそ」もしくは「かやぎみそ」と読む場合が多かったようです。 ほたて貝の貝殻を使って作る、実に青森らしい料理です。
(青森県は、ホタテ貝の養殖が主産業です。)
貝殻は使っていますが、青森名物の「はたて貝」そのものは、具として使われていません。 (お店によっては、「ほたて貝」を入れて豪華に作る場合もありますが。) 貝殻を鍋として使って作る、とても家庭的な料理です。
主な具材は、玉子と味噌だけです。 (実に、シンプルな組み合わせです。)
素朴な料理ですが、鍋として使う貝殻から、濃厚ないいダシが出るので。とても深みのある味わいになります。 目の前で焼くケースが多く、ぐつぐつ煮えている姿を見ると、益々、体が温まってくるようです。 ご飯に乗せて食べるのも、ベリーグッドです。 お酒のつまみとしてもいいと思います。
味噌の香ばしさがたまりません。 まさに炉端感覚で、美味しい料理だと思います。
遠藤雅信
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