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総務部DX課 岬ましろ


2021年11月23日(火祝)

最近、「デジタルトランスフォーメーション(DX)」と言う言葉をよく耳にします。

このDXについて、意味は漠然とわかっているつもりでしたが、より詳しい内容を基礎から知りたいと思い、kindleでこの本を買いました。

この本「総務部DX課 岬ましろ」の作者は、須藤憲司さんです。

須藤さんは、各企業におけるDX推進プロジェクト等のサポートを請け負っている、「Kaizen Platform(カイゼン・プラットフォーム)」と言う会社で、代表取締役を務めています。 DXに関する理解を深められるよう解説の為に書かれた本ですが、実際は、小説(物語)のような構成でまとめられています。

(こうしたスタイルの方が、感情移入がしやすく、圧倒的にわかりやすいと感じます。)

主人公の岬ましろは、大学卒で入社4年目、まだまだ若手の女性正社員と言う設定です。

勤務しているのは、「潮(うしお)製菓」と言う、直営のチェーン店を何店舗か持っている老舗の洋菓子店でした。

(社長の潮さんは3代目で、創業者の孫に当たります。)

岬ましろは、入社直後は店舗に配属され、そこで約3年間過ごした後、本社の総務部に異動となり、そこでDX担当を命じられます。

全く、システム開発等の経験が無かった彼女は、外部スタッフの協力を仰ぎながら、「潮製菓」において、様々な改革を進めていきます。

ストーリー自体は、とてもテンポ良く進んでいき、その中で「DXとは何か」を学んでいくことができました。

勿論、老舗洋菓子店へのDX導入は、けして順調に進んだと言う訳にはいかず、現状維持派からの消極的意見や保守的な体質との軋轢に悩みながら、徐々に一定の成果を上げていくことになります。

外部コンサルタントは2年間という期限付でしたので、その期間で、岬ましろさんはDXに関する様々なノウハウを身に付け、独り立ちすると言う、とても感動的な結末を迎えます。

実に、興味深い本だったと思います。

主人公の岬ましろが、DXを進めて行くに当たって、ITビジネスや経営(マネジメント)に関するやや難しい用語が出てきます。

その辺は、1回読んだだけでは十分理解できなかったので、後から研究していきたいと思っています。

DXとしての役割や目的、導入に当たっての具体的手法等については、よく理解できました。

(その点において、当初の目的は達成できたと言えるでしょう。)

中でも、DXと言うのは、単に「手書きの書類がなくなり、フォーマット化された」とか「メールにより書類のやりとりが早くできるようになった」、「リモートによって、会議が開きやすくなった」と言うだけのことではないことも、よくわかりました。

これらは、単にOA化(IT化)に過ぎません。

真のDXとは、仕組みが変わることによって、顧客の声が入りやすくなるとか、コストダウンが進む、新しいビジネスに着手できると言った、利益面での向上を目指すものなのです。

まさに、DXをきっかけとした「仕事革命」でしょう。

今、世界的に業績を伸ばしている会社は、全て「NativeDX」と言って、DXが当たり前になって仕事が回っているそうです。

アナログの世界で仕事をしてきた人間にとっては、本当に住みにくい世の中になったものです。

(特に、文系で育った人間はついていけません。)

     遠藤雅信

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