2021年9月11日(土)
福岡を旅行で訪ねた時の話です。
創業が昭和38年と言う、歴史を感じる焼肉屋「びっくり亭本家」に行きました。 「びっくり亭」は、福岡市に6店舗ありますが、いずれも、天神や博多駅前等の中心地ではなく、やや郊外に出店しています。 「びっくり亭本家」の場所も、南福岡と言う駅の近くで、周りは住宅地でした。 (博多駅から、ローカル線に乗って行きました。) 観光客と言うよりも、地元の住民に限定して、愛されているお店なのでしょう。 (あまり、観光客用のガイドでは紹介されていないようです。) まさに、地元密着型のお店と言えます。 入店したのは夕方だったのですが、殆ど満席の状態で、なんとか、カウンターに空席を見つけ、座ることができました。 それでも、食べている内にお客さんがどんどん増えてきて、やがて、店の外にまで行列ができたのには驚きました。 その場で食べる人が殆どですが、持ち帰り(テイクアウト)を頼む人も結構いました。 厨房の中は、若い男性店員ばかりで、鉄鍋に、次々と、材料の肉や野菜(キャベツ)を投入しています。 とても活気がありました。 焼肉の1.5人前と、ご飯の大を頼みました。 ご飯を頼むと、味噌汁も付いてくるのでお得です。 焼肉は、肉とキャベツがセットになっていて、一緒に焼いた物が、熱い鉄板に乗って出てきました。 キャベツが香ばしく焼かれていて、甘みもあり、コリコリした食感で、とてもいい味です。 肉の方は、やや硬めでした。 角材を短く切ったような棒が、テーブルに置いてあって、これは、鉄板を斜めにする為の道具だそうです。 (鉄板の片側に、この角棒を敷くのです。) すると、油分が片側に寄ってくるので、そこに辛味噌を付けて、つけ汁を作ります。 この油に、肉やキャベツを漬けながら食べると、更に、美味しさが増すようでした。 (ピリ辛味が、なんとも言えず美味しいです。) 肉とキャベツが一体となり、実にいいコンビネーションでした。 ここでは、肉よりもキャベツが好きと言う声もあるようです。 なんだか、わかるような気がしました。 キャベツが主役で、キャベツを美味しく食べさせる為に、肉がいると言う感じです。 野菜の旨さを、ここまで引き出すなんて、心から感動しました。 長年研究して、この組み合わせ(配分)になったのだと思います。 コスパも抜群だし、この店は実にいいなと思いました。 (人気の理由も、よくわかります。) 量もたっぷりで、心から満足しました。 遠藤雅信
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