2022年10月11日(火)
ゆりかもめ線・国際展示場正門駅の近くに、とても目立つノコギリのオブジェがあります。
柄の部分が赤くて、とても大きな巨大ノコギリです。
日本で古来から使われている和風の鋸(のこぎり)ではなく、西洋のノコギリ(Saw)です。
その分、お洒落な第一印象ですが、刃の部分(半分以上)が地面に刺さっていて怖さも感じます。
(強いメッセージ性があり、とても意味深です。)
なにかのいたずらかとも思ったのですが、実はちゃんとした芸術作品でした。
作品名は「切っている鋸(Saw,Sawing)」で、作者はクレス・オルデンバーグさんと言う、スウェーデン生まれでアメリカ人の芸術家(彫刻家)だそうです。
(残念ながら、2022年7月に93歳で亡くなられています。)
新しく開発された街・お台場には、ふさわしいような不思議なオブジェ(作品)だとも思いました。
(お台場には、「自由の女神」や「ガンダム」もあるし、目を引く巨大オブジェが沢山あります。)
それにしても、なんでノコギリなんでしょう。
この大きさでは、使い勝手が悪く実用性は全くありません。
何も切ることができないでしょう。
作者に作品の意図を聞いてみたいものですが、もうこの世にいないと言うのでは、何もわかりません。
勝手に推測すると、「新しい物を創造する」と言う気持ちから、工具の1つであるノコギリを選んだのかもしれません。
特に、ビッグサイト(国際展示場)では、常に未来志向のイベント(展示会)が開催されています。
巨大ノコギリで、時代を切り開いて行こうと言う意気込みを表現しているのでしょうか?
そう考えると、この巨大ノコギリの存在意義もわかる気がしました。
遠藤雅信
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