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折尾駅の名物駅弁「かしわめし」です


2021年9月12日(日)

旅行で福岡を訪ねたのは、2019年の2月のことでした。 この時は、往復とも新幹線を利用してみました。

漠然と、車窓を眺めながら、ゆったりと快適な旅をしたいと思ったからです。 でも、経験者はご存知の通り、広島と博多の間はずっとトンネル等が続くので、あまり景色を楽しむことはできません。

景色は見えず、ゴーッと言う騒音が聞こえるだけです。

(この点は、少しガッカリでした。)

でも、時間を気にすることなく移動する旅は、とても価値があると感じました。

社命による出張なら効率優先が求められるのでしょうが、プライベートな旅行だったら、のんびりと移動に時間をかけるのもいいのではと考えます。

「日本列島、そんなに急いでどこ行くの?」と言う標語も、かつてはあったものです。

おかげで、旅行には欠かせない、情緒のようなものを感じることができました。

帰りの際には、新幹線に乗り込む直前、博多駅の売店で駅弁を仕入れました。

売店には、地方色たっぷりの駅弁が沢山並んでいました。

どれも、東京では見られない、目新しい物ばかりです。

いろいろ検討した結果、「かしわめし」と言う駅弁を選びました。

「かしわめし」は、折尾駅の名物駅弁です。

そして、折尾駅と言うのは、鹿児島本線から筑豊本線に乗り換える時の、とても重要なターミナルです。

また、製造元は「東筑軒(とうちくけん)」と言って、創業が1921年(大正10年)の老舗弁当屋さんでした。

様々なお弁当を作っていますが、この「かしわめし」は、創業以来の定番商品だそうです。

鶏の炊き込みご飯(薄味)の上に、鶏肉のそぼろ、錦糸玉子、刻み海苔の3種類のおかずが、「三色斜め盛り」と言う独特の方法で乗っています。

見た目にも、とても綺麗と言えます。

味に変化があるので、最後の一口まで、美味しく食べることができました。

とても完成度の高い駅弁です。

そして、歴史を感じます。

心から、いい選択をしたと思いました。

懐かしく素朴な印象で、とても美味しかったです。

    遠藤雅信

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