2021年8月13日(金)
ココアシガレットが発売されたのは、1951年(昭和29年)です。
(私が生まれたのが1957年なので、それより少し前の時代です。)
とても息の長い、ロングセラー商品と言えます。
製造元は、大阪に本社のある「オリオン」と言う会社です。
シガレットですから、煙草に似せたお菓子です。 そもそもは大人向けだったそうですが、むしろ、大人の真似をしたがる子供たちの方で、大人気になりました。
そこで、販路を駄菓子屋さん等に変更し、子供用のシガレット菓子として、再度、売り出したそうです。
お菓子自体は、ココアのフレーバーとハッカの爽やかな風味で、ちょっと大人系の味と言えます。
1箱に、6本入っています。
パッケージのデザインは、ピースに似ています。
発売以来、これらはほとんど変わっていないと言うのが、実に素晴らしいと思います。
この、ココアシガレットは今でも売れています。
売れ続けている原因は何なのか? それは2つあるそうです。
1つは、外国人観光客が、日本のお土産として好んで買って帰るからです。 外国にはない、日本独特のお菓子なのかもしれません。
特に、ハッカ系の菓子を外国人は好きなのでしょう。
もう1つは、SNSの効果です。
歌手の、あいみょんさんが、自身のインスタグラムに、ココアシガレットをタバコのようにして吸っている写真を掲載しました。
その反響があまりに大きく、若い人にとっては新鮮な商品として、そうでない人たちにとっては懐かしさ一杯の商品として、再び注目されるようになったそうです。
あいみょんの影響力の強さは恐るべしです。
ヒット商品・ロングセラー商品が生まれるには、それなりのエピソードがあるものだと改めて思いました。
個人的には、昔ながらの素朴さが。とても気に入っています。
遠藤雅信
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