2021年9月30日(木)
青森県の弘前市内から岩木山の方向に向かうと、「嶽(だけ)温泉」に辿り着きます。
人里離れた、本当に静かな温泉街です。
嶽と言う地域は、とびきり甘いとうもろこしが栽培されていることで有名です。
「嶽きみ」というブランド名で売られているのですが、収穫のシーズンを迎えると、道沿いには、ずらりと、この「嶽きみ」の臨時直売所店が並びます。
「嶽きみ」は市内のお店等で買うのではなく、直売店で直接購入すると、更にお得で、リーズナブルと言えます。
「マタギ飯」を出してくれるのは、嶽温泉中心部にある、「山のホテル」です。
その昔、津軽の山には、「マタギ」(狩人)と呼ばれる人たちがいました。
この人たちが好んで食べていた食材を使った、立ち込みご飯が「マタギ飯」です。
鶏肉、舞茸、ゴボウ、にんじん、三つ葉等が入っていて、実に具だくさんのご飯です。
とても美味しいのですが、難点があります。
それは、出来上がるまで、とても時間がかかることです。
(お米から炊くので、どうしてもそうなってしまうのです。)
ですから、時間に余裕のある時にしか食べに行くことはできません。
でも、せっかくの名物グルメですから、1度は食べておくべきです。
待つだけの価値はあると思います。
また、「嶽温泉」と言えば、この「山のホテル」近くには、「小島旅館」があります。
実は、この「小島旅館」には、宿泊したことがあります。
純和風の、とても落ち着く、昔ながらの温泉宿でした。
(とても情緒を感じる旅館です。)
この旅館は、一部マニアの間では知られていますが、「男はつらいよ」のロケに使われたことがある旅館です。
「男はつらいよ」の第7作、奮闘編(1971年公開)です。
マドンナは、榊原るみさんでした。
津軽出身で、ちょっと知能障害(発達障害)の症状を持つ女の子の役(役名は花子)を演じていました。
マドンナの花子は、静岡の紡績工場に集団就職しますが、都会の雰囲気になじめず、寮を出てしまいます。 そこで出会ったのが、車寅次郎で、いろいろ面倒をみている内に、花子は「とらちゃんの嫁コになりたい」と告白します。 しかし、周りの説得で、故郷の津軽に帰ることに。
そこには、田中邦衛が演ずる優しい教員が待っていました。
青森の自然の中で、花子は自分らしさを取り戻していくと言うストーリーです。
榊原るみも可愛いし、個人的に、数ある寅さんシリーズの中でも、大好きな作品の1つです 話は脱線しましたが、「マタギ飯」はとても美味しく、青森を代表するグルメだと思っています。 遠藤雅信
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