
2021年7月1日(木)
新宿紀伊國屋ビル地下1階は、とても懐かしい雰囲気の食堂街です。
歩くだけで、まるで「昭和」の時代に逆戻りしたかの気分になります。
時間の流れが、この辺りだけ止まっているのでしょうか?
どの飲食店も、歴史を感じる店ばかりです。
その内の1つ、カレーショップの「モン スナック」は、元祖シャバシャバカレーの店として、特に有名です。 間口が狭く、カウンターだけのコンパクトなお店です。 創業は、なんと、昭和39年だそうです。
沢山の人たちが、この店(「モン スナック」)を利用してきたことでしょう。 店内には、有名人(主に文化人)のサイン色紙が、所狭しと貼ってあります。
同じビルの上層階には、文化の発信地として長い歴史を誇る劇場や、洋書や文芸書・専門書を中心に扱う老舗書店があります。 (紀伊國屋劇場と紀伊國屋書店です。)
そういうこともあり、多くの文化人たちがこの店を利用していたことがうかがわれます。 (多くの常連さんもいたようです。)
カレーのルーの特徴は、とてもサラサラしていることです。
粘り気がないので、シャバシャバカレーとも呼ばれています。
洋食としてのカレーライスと言うよりも、日本の家庭料理のカレーと言う印象です。 (言わば、「昭和のカレー」です。) この店で、是非食べたいメニューはカツカレーです。 カツは、注文を受けてから揚げるので、とてもサクサク感があります。
柔らかいお肉で、カレーとの相性がピッタリです。 とても美味しいです。 カツ以外にも、豚肉が混ざっているので、とても具だくさんで豪華と言えます。 カツとカレー、そしてライスと、順番に食べると、それぞれの味が引き立っていくように感じます。 とてもいいバランス感覚で、本当に美味しいと思います。
懐かしさを併せ持つ美味しさです。 また、この店では、希望者にミニコーンサラダをサービス(無料)で付けてくれます。 しかし、この特典はあまり告知されていないので、殆どの人は、ミニコーンサラダをリクエストしません。 この、コーンを付けてもらうことは、通の証(あかし)でもあるし、ちょっとだけ得をした気分になります。 なんだか妙に愛着が湧く、不思議なお店と言えるでしょう。
遠藤雅信
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