2021年6月21日(月) 同期入社の木村さん(写真向かって右側)と細野さん(写真向かって左側)です。 (中央に写っているのは、私です。)
木村さんは、三越の業績が悪化して早期退職制度を導入した時、熟慮した結果、手を挙げて退職しました。
会社都合でリストラされたのではなく、自らの意志で新しい道を選択したのです。
彼は退職後、医療関係の資格(医師免許や薬剤師の資格ではありません)を取得し、親類が経営する病院に、幹部の1人として勤めています。
レセプト業務と言われる資格です。
退職しても仕事を続けているので、割り増しでもらった退職金には、手を付けていないと言っていました。 とても、人生設計がしっかりしているなと思いました。 細野さんは、三越の日本橋本店で、長年、家具の営業に関する仕事に携わっていました。
一種のスペシャリストです。
昔の三越には、ある特定の商品について深い知識(見識)を持つ、職人気質の販売員が多くいたそうです。 そして、どちらかと言えば、人事異動も少なく専門性の高い社員が多いのは、伝統的と言われる呉服や家具の分野だと思います。
アパレルやアクセサリー等、ファッション関連の業界では、ブランドの入れ替わりが激しく、その分、人の定着もあまり図られない傾向があります。 それに対し、じっくり人材を育てる風土があるのは、昔ながらの伝統を重んじる、呉服や家具、美術と言った世界なのでしょう。
細野さんは、そんな職人気質の販売員の1人だと思います。
前にも書きましたが、同期での付き合いというのは、ジャンルの垣根や上下関係、序列等を越え、フラットに話ができるので、とても貴重だと思います。
忌憚のない意見を言い合えるし、遠慮も不要です。
最近は、コロナ禍で、同期会の開催が数回にわたり、見送られてしまっています。
そう言う意味では、本当に残念でたまりません。
遠藤雅信
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