
2021年11月11日(木)
またまた、長期入院中に読んだ本です。
病院ではやることがなく、結構、活字に親しみました。
「ヘッドライン」は、今野敏(こんの びん)さんが書いた、所謂、警察物シリーズの小説です。
2011年(平成23年)に、集英社から発刊されています。
今回の作品では、一癖も二癖もある刑事だけでなく、マスコミ(テレビ局)の取材記者も登場します。
この記者と言うのが、とても魅力的な人間(キャラクター)でした。
まさに「人たらし」と言うか、いろんな人物に近づき親しくなって、貴重な情報を聞き出していきます。
ぼーっとしているようで、きちんと仕事はこなしています。
なんだか、ひょうひょうとした性格の人間像で、強い興味を惹かれました。
ストーリーは割愛しますが、犯罪をテーマにしながら、人間の本質を鋭く突く、実に面白い内容でした。
「事実は小説よりも奇なり」と言いますが、虚構の世界なのに、ぐいぐい引き込まれていく印象を強く覚えました。
今野さんの作品は、映画やTVドラマの原作として使われるケースが多いと言えます。 それだけ、素材として価値があるからなのでしょう。
この作品を読み、益々、今野さんの警察関連の小説やドラマが好きになりました。
遠藤雅信
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