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ツバキ文具店&キラキラ共和国


2021年10月30日(土)

入院中に読んだ本の中から、印象深かったシリーズを紹介します。

病院には、ミニ図書館と呼べる程、たくさんの本が置いてあり、入院患者は自由に手に取ることができたのです。

入院中なので、閑な時間はたっぷりとあります。

久しぶりに、集中して活字に親しみました。

今回取り上げるのは、小川糸さんが書いた、「ツバキ文具店」と「キラキラ共和国」の2冊です。

この2冊は、言わば物語の前半と後半のような感じで、面白くて一気に読んでしまいました。

小川糸さんは、山形県出身の女性作家です。

一時は、バンドのメンバーとして、音楽活動も行っていた言う経歴の持ち主です。

女性ならではの細やかな文体が特徴で、とても人間的に深みのある方だと思いました。

歴史と文化の街、そして、今は一大観光地でもある鎌倉を舞台に、代書屋と言う、古風な仕事をしている、若い女性(20代後半)が、このシリーズの主人公です。

なんだか、鎌倉に住みたくなる位、地元住民目線の魅力的なスポットが、いろいろ出てきます。

そして、何よりも、主人公のポッポちゃん(本名は鳩子)が、とても魅力的でした。

かつて、多部未華子さんが主人公を演じて、NHKがTVドラマ化したそうですが、残念ながら、その時は見逃しました。

ポッポちゃんは、実家の昔ながらの文房具店を引き継ぎ、店番をしながら、代書屋を始めます。

代書屋と言うのは、依頼者の気持ちに寄り添い、最適なメッセージ(手紙)を手書きの文字で作成する、実に、人間っぽくて奥の深い仕事です。

最近は、何でも、電子メールやSNSのメッセージで、伝えてしまいがちですが、それより、スピード性では劣るものの、手紙っていいものだなと、改めて感じました。

(古風な感じがして、暖かみも感じられます。)

日本には、「手紙文化」が存在すると思います。

読んだ後は、この後、主人公がどうなって行くのかなと気になり、続編がたまらなく読みたくなりました。

(NHKドラマの新作も、是非観たいです。)

     遠藤雅信

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