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のぼうの城


2021年11月15日(月)

和田竜さんと言う脚本家の方が書いた、歴史小説です。

(これが、和田さんのデビュー作でした。)

2007年(平成19年)に、小学館から発刊されています。

結構、話題になった作品だと思います。

埼玉県の行田市にある「忍城(おしじょう)」を舞台にして、物語が展開されます。

主人公の成田長親は、埼玉県の北部一帯を納める成田家の跡継ぎでした。

とても庶民的な人柄で、周辺に住む農民から親しまれていたと言われています。

「のぼう様」と言うあだ名(ニックネーム)で呼ばれたりもしていましたが、この、「のぼう」とは「でくのぼう」の略でした。

当時、武力での全国統一を目指していた豊臣秀吉は、配下の武士、石田三成に成田家を討つように命じます。

成田長親は、臣下の武士たちとともに忍城に立て籠もります。

攻める側の石田三成は、大がかりな土木工事を行い、忍城の周囲を大きな湖に変えてしまいました。

所謂、「水攻め」と言う作戦です。

しかし、成田長親側の抵抗はしぶとく、なかなか城を落とせません。

そして、結局、豊臣秀吉は攻撃を諦めるのです。

戦いの中の「男のロマン」と言うか、関東武士の勇壮さと主人公・成田長親の繊細さ等が、実によく描かれていて、とても面白い作品でした。

この小説は、後に、映画化されます。

主人公の、「のぼう様」こと成田長親を演じたのは、狂言師の野村萬斎さんでした。

スケールの大きさを感じさせる、実に素晴らしい演技で、映画の方でも充分に楽しませてもらいました。

「のぼうの城」は、歴史小説と言うやや堅苦しいジャンルに、新風を吹き込んだように感じます。

「歴史小説はどうも」と敬遠する人には、是非、一読することをお勧めしたいです。

     遠藤雅信

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