2021年8月17日(火)
歌舞伎揚せんべいの製造元、「天乃屋」(本社は東京都武蔵村山市)の創業は、1951年(昭和26年)です。
当時は、甘納豆だけを専門に扱う会社でした。
その後、新たな売上の柱を作ろうと、1954年(昭和29年)より、揚せんべいの製造に着手したそうです。
しかし、見よう見まねで始めたこともあり、せんべい作りは失敗が続きました。
試行錯誤を重ねた結果、最後に甘納豆作りの経験を活かし、甘味を加えたことで、甘じょっぱい風味の揚げせんべいを完成させたそうです。
(その頃の揚せんべいは、醤油だけの辛い味付けが主流で、甘じょっぱいのは珍しかったのです。)
「天乃屋」は、この新商品に歌舞伎揚と言う名前を付け、歌舞伎でよく使われる幕のデザインのパッケージに包むことにしました。
そして、1960年(昭和35年)から、歌舞伎揚げの販売をスタートしました。
それが、今につながっています。
歌舞伎揚は、サクッとした食感で、大人から子供まで誰もが美味しく食べられます。
また、適度な油っこさもあるのも特徴です。
今でも、揚せんべいの最高傑作ではないでしょうか?
揚せんべいで、似たような商品は、いろんな会社が発売していますが、この歌舞伎揚が、売上ナンバーワンだそうです。
まさに、日本人の暮らしに溶け込んでいると言っていいでしょう。
本当に、息の長いロングセラー商品であり、これからもずっと、残っていく商品だろうと改めて思います。
遠藤雅信
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